高校の同級生から電話があって、電話をよこしてきたくせに論旨の掴めない話ばかりしてきたから、
「んで、どうしたの?」
と聞いてみると、
「来年の○月××日は暇か?」
と唐突に聞いてきた。
僕「いやあ、そんな先のことは分からないけど。旅行か何か行こうってこと?」
「いや・・・」
僕「何だよ、分からないじゃんか」
僕「!! 結婚するの!?」
何で分かったの?誰かに聞いた?と不思議そうに聞いてきたけれど、そりゃあもう10年くらい付き合ってれば、それくらいの察しは付くもので。彼が10ヶ月も僕にだまっていたのを気づくことは出来なかったけれども。
「しかももうパパなんだ」
阿鼻叫喚とまではいかないものの、頭はすっかり混乱してしまって「おめでとう」という言葉が出てくるまでにしばらく時間がかかってしまった。くだらない悪さを一緒にして、いつも一緒に反省文を書いていたあいつがパパだなんて。
僕「おめでとう」
言うには言ったけれど、本当に心から祝福しているのだろうか。まだ彼は大学の低学年で、奥さんも来年から研修医という状況の彼らの身を案じてしまって。彼らの身を案じるというよりは、自分がそういう状況に置かれた時にどのような心持ちになっているのかということを想像して。
本当に想像は膨らんでいく。
余計なお世話かもしれないけれど、幸せになって欲しい。そこは確実にひとつの切り離し地点に違いないのだろう。地球にいる僕からは制御出来ない宇宙空間での素敵なフライトを願って。
彼らの結婚式がとても楽しみだ。その前に一度家には遊びに行かしてもらおうとは思うけれど。結婚式でパパの顔になってなかったら、ぶっとばしてやるんだから。
出来ちゃった婚かあ、コップで飲んだカルピスがしばらくして氷が解けたことによってとても薄い状態で再生されているといった具合の僕の精子じゃ夢のまた夢だろうなあ。
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