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憂き身を窶す丑三つ時//面白い夢を見たときは、忘れないようにしたいものです
2006/02/22 (Wed) 掛け算の問題

一枚の一億円の絵と一円のちり紙が1億枚とでは同じ価値だと、そのベンチャー企業の社長は言った。1億×1=1×1億だと。それは交換法則を成立させる体の性質であり、経済学の原理だと。

この言葉はずうっと僕を悩ませ続けている。彼は僕の考えも親身に聞いてくれたし、彼自身の考えも黄口の若者と食って掛からずに答えてくれたので、心に残っているのだと思う。若し議論の結果彼の言うことを理解できたならば、僕は今頃彼の会社で勤めていただろう。とても魅力的な人だったと思う。

僕は1×1億の方が大きな意味を持つ気がしてしょうがない。前もそうだったし、それから何度か考えてみる機会があっても、先方の言う意味はわかっても芯から理解することは出来なかった。それが正しいのであろうことまでもわかってきてすら。モビルスーツみたいな重厚な装備をして海に潜って、目の前を見たこともないような艶やかな魚群が次々と過ぎ去っていくような現実感の無さ。認識しているわけでもなく認識していないわけでもない、ふわふわとした感覚である。

ブルジョワの間では圧倒的な価値を集めた1億円の絵も、紙の無いトイレで苦境に立たされた男にとってみれば尻をふくツールに過ぎない。価値とは相対的なもの。唯一同じフィールドにのっとる方法としての掛け算。

でも、ちり紙の方が普遍的に寄与を及ぼす。マスメディアを礼賛するわけではないけれど、インフラとして役立つことの方が大事なのではなかろうか。

まあでも考えすぎてこの基盤が崩れたら、僕は科学をやる意味を見失ってしまうから、曖昧に、曖昧に。

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